給水設備の調査を知ろう
- 栃木 章
- 2020年2月9日
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更新日:3月27日
給水設備とは、建築物および敷地内における、飲食・炊事やトイレ・浴室・掃除などで使用する水を供給するものを指す。供給するものとして、給水管・ポンプ・タンク・蛇口などがあげられます。
水道水は、道路下に埋設されている上水道本管から、給水引込管をとおり敷地内へ供給されています。給水引込管から水の供給を中止する際に閉じる栓を「止水栓」といいます。
この「止水栓」は、敷地境界の内側と外側にあります。外側の止水栓から上水道本管側は給水設備ではなく、水道施設のものです。
敷地内の止水栓には、脇に水道メーター(量水器)があり、水の使用量を計り水道料金を決めます。
このような状況における給水設備にかかる際の調査では、「現場でみること」「役所で聞くこと」の2つの調査が必要になります。

現場で見ること・役所で聞くこと
給水設備の計画を始める前に、まず敷地の現状を調べます。現状調査には、現地で目視確認することと、管轄の水道局(又は建設局水道課)で確認するものがあります。地中に埋まっているものは現地で見てもわかりません。
水道局で、水道台帳(給水本管理設図)を閲覧して確認します。
敷地内の配管図には個人情報が含まれ、プライバシーの観点から土地の所有者(水道利用者)以外は閲覧できない場合があります。よって、事前に申請書・委任状・申請費用などを用意しておきましょう。
調査・確認にむけた注意点
給水設備の現地捜査では、台所や浴室、トイレなどの水廻りの配置計画を、効率的に取りまわすために、給水の始点となる給水引込管やメーター位置は必ず確認が必要です。
水道局で閲覧できず図面は、埋設位置や寸法がわかりにくいため、図面と照らし合わせながら現場で確認します。
敷地境界線や目印になるものから、埋設管・メーター類までの距離を控えておくと計画が立てやすいです。
また、水道局によっては、水道加入金(負担金)が必要になることがあります。お金にかかわることですので、事前に経費についても水道局へ確認・状況の把握をしておくことが大切です。
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